アメリカでインビサラインを始めて半年の経過
インビサライン、毎週新たな型に付け替えて一日22時間以上装着します。
2本の歯の間に本来位置するはずの歯が、すき間がなくて内側に生えてしまっていました。6ヶ月経って、まるでなかったすき間が今では約1.5cm、1本の歯が入るすき間ができてました。内側に横向きに生えていた歯はそのすき間に向けて移動中です。一番初めのインビサラインの歯型を見ると、その違いに感激します。出っ歯気味だった前歯も大人しく内側に入りつつあり、ほんとに出っ歯だったなあと今になって思います。
歯並びは言うまでもないですが、もう一つよかったことは、口腔内環境に意識をむけることが多くなり、歯磨き、フロス、うがい液の使用など、以前よりも意識して清潔にするようになりました。
難点もいくつかあります。
1.インビサラインのエッジで口腔内負傷が起きる
エッジが歯茎や舌、口腔粘膜にあたると、すぐに口内炎になってしまいます。朝起きたら口の中に5、6箇所口内炎が出来ている時もあり、朝から気分がしずみます。
2. 歯茎に刺さって痛い場合は自分でインビサラインをトリミングする必要がある
これは何度もorthodontist に相談しているんですが、よくあることなんで自分で爪磨きで削って調整してと言われます。爪磨きで擦り続けるとインビサライン全体に負荷がかかるんで、ベビー用のハサミで切ってます。奥歯の後ろ側に刺さるんで、そこに深い潰瘍ができてしまいます。合わない週はほぼ毎日切って調整しています。
3. 歯が噛み合わない 顎関節症になる
正しい場所へ動いている途中なので、私の場合は左側しか上下の歯が接触しなくて、右は常に浮いています。左側でしか食べ物が噛めないので、左側ばかり使っています。咀嚼時に顎関節から音がするようになり、顎関節症を起こしています。痛い時には左顎関節に指を添えて、支えるようにして咀嚼しています。
また上下の歯が噛み合っていないことにより、咀嚼した時に滑ることがあり、歯の表面を傷付けたような音がすることがあります。ガラスを鋭い物で擦った時のような音であまり心地よくはないです。
4. 咀嚼時に口を閉じているのが難しい
噛み合わず、咀嚼時に口の中で食べ物がうまく混ざらないので、口を開けて舌で食べ物を混ぜてしまうことがあり、いわゆる小さい頃にお行儀が悪いと言われた食べ方になってしまいます。
5. すぐに飲み込んでしまう
咀嚼し続けると、歯根が安定していない感じがあるので、あまり食べ物を噛まずに飲んでしまいます。
昔ラーメンは飲み物ってテレビで言ってたのを聞いて、よく意味が分からないと思っていましたが、今は何だか飲み物に近い勢いで食べています。
4. 何か少し食べたい時にも取り外す必要がある
外出中に口の中に手を入れてその都度付け外しをするのが、コロナ禍では手を消毒しても清潔なきがしなくて、手を洗う場所があるまでは我慢します。
5. Orthodontist を選ぶのは難しい
アメリカでは定期検診に通う歯科医と、インビサラインを専門に扱っている歯科矯正医(orthodontist)は違います。
一度始めると、基本はずっとそこに通うことになります。おススメされて、評判の良いところを選んでも合うか合わないかは分からないです。
私の通っているorthodontist は技術はよくて色々賞を取られているようですが、会話時に目が合ったことがない、質問への返答がなく、何度か聞いたら横のアシスタントの人が答えています。
今のところ、歯並びは順調に良くなっていますが、コミュニケーションが取れないと経過が良くなかった場合、トラブルになることもあるケースなんだろうなと思いながらも、質問はアシスタントや受付の人が答えてくれるし、それ以外特に困っていないので通っています。
治療費は、2年に分けて支払うようになっていて、仕事が変わって保険が変わると請求額が増えることもあると始めに説明を受けています。治療自体は2年かからいのに、支払いの選択肢が一つしかないのは面白いシステムだなと思います。